尾崎浜(読み)おのさきはま

日本歴史地名大系 「尾崎浜」の解説

尾崎浜
おのさきはま

[現在地名]河北町尾崎

追波おつぱ湾に注ぐ追波川の河口南側に位置し、入海長面ながつら浦の北・東岸に面した漁村南方に尾崎峠があり、名振なぶり(現雄勝町)に通じる。慶長五年(一六〇〇)の葛西大崎船止日記(伊達家文書)の葛西中に「おのきの内 舟仁そう」とある。正保郷帳では畑二二二文のみで柴山と注される。桃生郡南方大肝入支配下の村で南方十五浜じゆうごはまに属し、「封内風土記」では戸数二五。「安永風土記」では田一三文、畑七三三文、茶畑五〇文、人頭二四人、家数二四、人数九六、馬一、笹葉舟九があり、産物は蠣・海苔・昆布・小肴・鰊であった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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