尾籠村
おごもりむら
[現在地名]一の宮町手野
北は阿蘇外輪山の原野、南は湿地の平野で黒川が西流する。東の手野村と西の下原村に囲まれる。中世には大籠とも記され、建武三年(一三三六)三月一一日の阿蘇社領郷村注文写(阿蘇家文書)に、権大宮司が沙汰する村々として「大籠村」「西津大籠村」各五町などがみえる。正平一八年(一三六三)閏一月二五日、阿蘇社造営に際し「をこもり」村は貫一支を賦課され(「阿蘇社造営料木納帳」同文書)、以後も阿蘇社の造営・神事などに際し種々の負担をしている。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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