日本歴史地名大系 「局沢」の解説 局沢つぼねざわ 東京都:千代田区旧麹町区地区局沢皇居二重(にじゆう)橋周辺から吹上(ふきあげ)御苑にかけて所在した中世の地名。番町(ばんちよう)付近を源頭とし、堰止められる以前の千鳥(ちどり)ヶ淵を通り、乾(いぬい)堀・蓮池(はすいけ)堀を経て坂下(さかした)門付近に至る水流の両岸に開けた谷地形。江戸時代、北東岸は江戸城北ノ丸・本丸となり、南西岸は吹上・西丸となった。中世の江戸城に隣接する当地域には寺院が集中していたらしく、局沢十六ヵ寺とよばれたという(「天正日記」。ただし同書は偽作説あり)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by