居囃子(読み)イバヤシ

デジタル大辞泉 「居囃子」の意味・読み・例文・類語

い‐ばやし〔ゐ‐〕【居×囃子】

能の演奏形式の一。主として1曲の後半シテ地謡囃子とで舞なしで演奏する。⇔舞囃子

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「居囃子」の意味・読み・例文・類語

い‐ばやしゐ‥【居囃子】

  1. 〘 名詞 〙 能の演奏形式の一つ。主として一曲中の後半部分を、舞なしで囃子を入れて謡うもの。謡い手は舞台右手に斜めに坐し、囃子方は正式の能のときと同じ位置だが、大鼓(おおつづみ)小鼓ともに正坐して打つ。
    1. [初出の実例]「奉納の居囃子(ヰハヤシ)女業とは思われぬ」(出典風俗画報‐五〇号(1893)人事門)

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世界大百科事典(旧版)内の居囃子の言及

【能】より

…(3)番囃子(ばんばやし) 紋服等で座したまま全曲を奏する。(4)居囃子(いばやし) 同じく座したまま主要部分(主としてクセや舞事を中心にした部分)を奏する。(5)舞囃子(まいばやし) 居囃子とほぼ同じ部分を奏し,シテ1人だけが紋服等で舞う。…

※「居囃子」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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