(読み)ゲキ

デジタル大辞泉 「屐」の意味・読み・例文・類語

げき【×屐】

木製のはきもの。下駄

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精選版 日本国語大辞典 「屐」の意味・読み・例文・類語

げき【屐】

  1. 〘 名詞 〙 木製のはきもの。げた。あしだ。
    1. [初出の実例]「げきといふをげげといひなせる也」(出典:名語記(1275)五)
    2. 「急遽屐を飛して、東西奔走せざるはなし」(出典:江戸繁昌記(1832‐36)初)
    3. [その他の文献]〔南史‐謝霊運伝〕

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普及版 字通 「屐」の読み・字形・画数・意味


10画

[字音] ゲキ・ケキ
[字訓] はきもの

[説文解字]

[字形] 形声
声符は(支)(し)。に伎・技(ぎ)の声がある。履の省形に声符を加えた字。〔説文〕八下に「(けう)なり」、その前条に「は屐なり」とあって互訓。〔急就、注〕に「木を以て之れを爲(つく)り、兩齒を施す。泥を踐(ふ)む以なり」とあって、高下駄をいう。〔荘子、天下〕に、墨者が跂(屐)を用いたことがみえる。中国古代の履屐の類は、神事用・儀礼用として、わが国に遺存するものがある。

[古辞書の訓]
〔新字鏡〕屐 阿志加太(あしかた)、、木久豆(きぐつ) 〔和名抄〕屐 阿志太(あしだ) 〔名義抄〕屐 アシダ・シリキレ・ワラクツ・ワラウツ/屐 クツヅケノアシダ 〔立〕屐 シル(リ)キス(レ)・アシダ・ワラノクツ

[語系]
屐giek、kikは声義が近い。〔玉〕に「履なり」とあり、屐は木をいう。

[熟語]
屐響屐系屐痕屐歯屐声屐底屐履
[下接語]
軽屐・躡屐・草屐・木屐遊屐・履屐

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