属啓成(読み)サッカ ケイセイ

20世紀日本人名事典 「属啓成」の解説

属 啓成
サッカ ケイセイ

昭和・平成期の音楽評論家 国立音楽大学名誉教授



生年
明治35(1902)年10月17日

没年
平成6(1994)年10月12日

出生地
旧朝鮮

学歴〔年〕
国立音楽学校ピアノ科〔昭和7年〕卒

主な受賞名〔年〕
文部大臣奨励賞「音楽歴史図鑑」,オーストリア有功一等大勲章〔昭和35年〕,チェコスロバキア有功金章〔昭和37年〕,国際財団モーツァルトウム銀メダル〔昭和38年〕,ウィーン・モーツァルトゲマインデ銀メダル〔昭和50年〕,オーストリア学術芸術名誉十字一等文化勲章〔昭和59年〕,フランツ・リスト記念メダル〔昭和61年〕

経歴
昭和9年より3年間ウィーンに留学。ロベルト・ラッハに師事し、音楽史、ピアノ、音楽理論を学ぶ。18年国立音楽大学教授に就任。24年より読売新聞に演奏会評を執筆、以後、活発な文筆活動を行う。30年日本モーツァルト協会を設立。56年、未完成の曲を含めたモーツァルトのシンフォニー全曲の年代順の連続演奏を企画、数年がかりで完成。著書は「ベートヴェン生涯篇・作品篇」「モーツァルト生涯篇・声楽篇・器楽篇」「増補音楽史大図鑑」など多数。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「属啓成」の解説

属啓成 さっか-けいせい

1902-1994 昭和-平成時代の音楽評論家。
明治35年10月17日朝鮮生まれ。昭和9年ウィーンに留学,18年母校国立音楽学校(現国立音大)の教授となる。クラシック音楽普及につとめ,30年日本モーツァルト協会を設立,モーツァルトの全交響曲の年代順連続演奏を成功させた。平成6年10月12日死去。91歳。著作に「増補音楽史大図鑑」,「モーツァルト」3巻(生涯篇,声楽篇,器楽篇)など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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