デジタル大辞泉 「属託」の意味・読み・例文・類語 そく‐たく【▽属託/▽嘱託】 《「ぞくたく」とも》1 報酬を払って依頼すること。金品を出して味方になるように頼むこと。「彼是をちこちに―して軍兵を招きよし」〈読・弓張月・続〉2 金品を懸けて罪人を捜すこと。また、その金品。「そのころ、奉行所より走り者の咎人を尋ねらるるに、―かかりたり」〈咄・私可多咄・三〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「属託」の意味・読み・例文・類語 そく‐たく【属託・嘱託】 〘 名詞 〙 ( 「ぞくたく」とも )① ( ━する ) 金品をもって依頼すること。報酬を出して味方になってくれることを頼むこと。しょくたく。[初出の実例]「簡定之後、不レ聴二改替一。然則本願無レ虧、属託亦止」(出典:日本後紀‐延暦二三年(804)五月庚寅)「語らう所の悪党ども、賄賂・属詫(ソクタク)にりて、死生知らずして戦ひければ」(出典:源平盛衰記(14C前)九)② 罪人を捜すためにかけられたほうび。[初出の実例]「其比奉行所よりはしりもののとが人をたづねらるるに、そくたくかかりたり」(出典:咄本・私可多咄(1671)三)③ 賞金。また、賞金の約束として与える品。[初出の実例]「其羽織は頼朝公のお召しがへ。何(なん)時でも鎌倉へ持ち来らば金銀と釣がへ。嘱託(ソクタク)の合紋」(出典:浄瑠璃・義経千本桜(1747)三) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例