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ぞくgenus

翻訳|genus

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説


ぞく
genus

生物分類上の単位の一つで,種の上の分類群。二名法による場合には,種よりもむしろ属に基準がおかれるような形になり,たとえば,ショウジョウバエ属の一種であるが,種名が不明,あるいは明示する必要がないときには Drosophila sp.のごとく,種名は sp. (speciesの略で某種の意。複数は spp.) ですませる。学名では属名はラテン語またはラテン化した語で名詞の形をとり,頭文字を大文字にする。そして種小名はそのあとに添えて書くことになっている。

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デジタル大辞泉の解説

しょく【属/続】[漢字項目]

〈属〉⇒ぞく
〈続〉⇒ぞく

ぞく【属】

部下。従者。
「朕(われ)にも六天八部の―あり」〈露伴・二日物語〉
仲間。同類。
「鬟(もとどり)なきものは浮屠(ふと)の―にたぐへて」〈野ざらし紀行
律令制で、主典(さかん)
明治の官制で、判任文官。属官。
生物分類学上の階級の一。の下、の上に位置する。

ぞく【属〔屬〕】[漢字項目]

[音]ゾク(呉) ショク(漢) [訓]さかん
学習漢字]5年
〈ゾク〉
付き従う。その範囲に入る。つながる。「属国属性帰属軍属係属従属所属専属直属転属配属付属隷属
なかま。みうち。同類。「金属眷属(けんぞく)尊属卑属
〈ショク〉
つなげる。つづる。「属文」
目をつける。「属望属目
[補説]2は「嘱(しょく)」と通用。
[名のり]つら・まさ・やす

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大辞林 第三版の解説

ぞく【属】

仲間。同類。 「浮屠の-にたぐへて/野ざらし紀行」
明治の官制で、各官庁の下級の補助文官。判任官。
律令制で、坊・職・寮の主典さかん
生物の分類上の一段階。科の下、種しゆの上。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説


ぞく
genus (genera)

生物を分類するときの集合単位の一つ。互いに近縁な一群の種から成り立つが、近縁種がみつからないため1種のみで1属を形成する場合もある。1属が含む範囲の判断や評価は、生物群・研究者によって相違があり、多くの種を含む属では属内に近縁度の高い種をまとめた亜属あるいは種群を置くことが多い。種を表す学名(例、ネコFelis catus)は属名と種小名を連記する二名式をとるので、属名はより高い段階名より重要で、それらの段階を代表する属名はそれらの名の根拠になる(例、アブ属Tabanus→アブ科Tabanidae)。属名はラテン語の主格単数名詞またはそれに準ずる語を用いることが原則になっている。[中根猛彦]

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世界大百科事典内のの言及

【種】より

…ここでは主として分類学の立場から種について説明する。日常語で種類という場合には生物学的な分類の階級を考慮したものではないため,亜種や変種,ときには属や科などを指すこともある。
[種概念の変遷]
 生物の種の認識は人間の歴史とともにはじまったといえる。…

【分類学】より

…命名については国際動物(植物)命名規約によって方法が規定されている。 分類群の階級としては,種speciesを基本的な単位として,それより上級に属genus,科family,目order,綱class,門division(動物ではphylum)などが設けられ,それらの間にもいくつかの階級を設けてもよいことになっている。種以下の分類群としては,動物の命名規約では,亜種subspeciesだけが認められているが,植物の場合には,亜種のほかに変種variety,亜変種,品種などの階級も認められている。…

※「属」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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