デジタル大辞泉 「属」の意味・読み・例文・類語
ぞく【属〔屬〕】[漢字項目]
[学習漢字]5年
〈ゾク〉1 付き従う。その範囲に入る。つながる。「属国・属性/帰属・軍属・係属・従属・所属・専属・直属・転属・配属・付属・隷属」
2 なかま。みうち。同類。「金属・
〈ショク〉1 つなげる。つづる。「属文」
2 目をつける。「属望・属目」
[補説]
の2は「[名のり]つら・まさ・やす
〈ゾク〉
〈ショク〉
の2は「
なるなり」とし、蜀声とするが、蜀は獨(独)・
(たく)の従うところで、単なる声符ではない。
は牡器を殴(う)つ形で
去(たくきよ)、去勢することをいう。すべて連属し、附属する関係にあることを属という。
など三字を収め、〔玉
〕にはまた囑(嘱)を収める。矚は〔慧琳音義〕に引く〔説文〕にみえ、おそらく逸文であろう。
(注)tjioは声義の近い字。矢を弓につがえることを
といい、酒を杯につぐことを屬という。
▶・属詩▶・属耳▶・属辞▶・属心▶・属草▶・属託▶・属任▶・属付▶・属文▶・属辟▶・属望▶・属目▶・属鏤▶・属引▶・属員▶・属怨▶・属懐▶・属官▶・属観▶・属言▶・属行▶・属国▶・属佐▶・属志▶・属思▶・属茨▶・属疾▶・属車▶・属者▶・属酒▶・属聚▶・属従▶・属曹▶・属対▶・属聴▶・属綴▶・属附▶・属婦▶・属聞▶・属命▶・属臾▶・属遊▶・属頼▶・属吏▶・属慮▶・属僚▶・属寮▶・属累▶・属令▶・属連▶・属路▶・属和▶
属・血属・眷属・圏属・婚属・支属・私属・耳属・従属・所属・心属・親属・戚属・専属・疎属・族属・率属・尊属・直属・徒属・同属・内属・配属・卑属・付属・附属・部属・服属・分属・本属・奔属・与属・僚属・寮属・隷属・連属出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
生物を分類するときの集合単位の一つ。互いに近縁な一群の種から成り立つが、近縁種がみつからないため1種のみで1属を形成する場合もある。1属が含む範囲の判断や評価は、生物群・研究者によって相違があり、多くの種を含む属では属内に近縁度の高い種をまとめた亜属あるいは種群を置くことが多い。種を表す学名(例、ネコFelis catus)は属名と種小名を連記する二名式をとるので、属名はより高い段階名より重要で、それらの段階を代表する属名はそれらの名の根拠になる(例、アブ属Tabanus→アブ科Tabanidae)。属名はラテン語の主格単数名詞またはそれに準ずる語を用いることが原則になっている。
[中根猛彦]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…ここでは主として分類学の立場から種について説明する。日常語で種類という場合には生物学的な分類の階級を考慮したものではないため,亜種や変種,ときには属や科などを指すこともある。
[種概念の変遷]
生物の種の認識は人間の歴史とともにはじまったといえる。…
…命名については国際動物(植物)命名規約によって方法が規定されている。 分類群の階級としては,種speciesを基本的な単位として,それより上級に属genus,科family,目order,綱class,門division(動物ではphylum)などが設けられ,それらの間にもいくつかの階級を設けてもよいことになっている。種以下の分類群としては,動物の命名規約では,亜種subspeciesだけが認められているが,植物の場合には,亜種のほかに変種variety,亜変種,品種などの階級も認められている。…
※「属」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
[名](スル)二つ以上のものが並び立つこと。「立候補者が―する」「―政権」[類語]両立・併存・同居・共存・並立・鼎立ていりつ...