出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
…これを大塔(だいとう)形式ともいい,はじめは空海に関係の深い真言宗寺院で建てられたが,密教の盛行にともない,小型・簡略化して下重を方3間とし,内部の円形柱列をなくした現在みられる形式の多宝塔が,天台宗をはじめ他宗の寺院でも広く建てられるようになったと推考される。 多宝塔は大日如来そのものを具現した塔で,同じ仏塔でも飛鳥時代に伝来した五重塔,三重塔など(これを層塔という)が仏舎利の奉安を目的としているのとは少し性格が異なる。元来,多宝塔なる名称は《法華経》見宝塔品に由来し,多宝如来をまつる塔を指し,特定の形式を指すものではなかった。…
…これに対してクシャーナ朝の垂直に重層化する方式の仏塔は,西域をへて中国に伝来する。 中国に入ったストゥーパは,中国古来の楼閣建築と結合して層塔となり,最上部に小型の覆鉢が載せられ,その上に傘蓋が高く延びて相輪となる。層塔ははじめ浮屠祠(ふとし)と呼ばれ,漠然と仏堂とみなされたため,初重に仏像が置かれたが,4,5世紀に舎利信仰が高まり,仏堂と分離し,層塔ははじめて塔として独立し,これより堂塔の具備する仏教寺院に発達した。…
※「層塔」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...
12/17 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
11/21 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新