山上古墳・山上碑(読み)やまのうえこふん・やまのうえのひ

日本歴史地名大系 「山上古墳・山上碑」の解説

山上古墳・山上碑
やまのうえこふん・やまのうえのひ

[現在地名]高崎市山名

かぶら川左岸の山名やまな一帯に山名古墳群があり、字山神谷やまかみだにに山上古墳が所在する。碑は石室入口に向かってすぐ左脇に建つ。国指定特別史跡。山名町一帯は「和名抄」に載る多胡たご山字やまな郷の中心に比定されており、和銅四年(七一一)三月片岡かたおか郡から新たに多胡建郡に際して編入された地域である(「続日本紀」同月六日条)。古墳は典型的な山寄せ墳で径七メートル、南向きの石室入口部からの高さ五メートルほどであるが、頂部は自然傾斜から突出する形で独立する高まりはない。石室は凝灰岩截石切組積みの精美な両袖型石室である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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