山丹(読み)さんたん

精選版 日本国語大辞典 「山丹」の意味・読み・例文・類語

さん‐たん【山丹】

〘名〙 植物ひめゆり(姫百合)」の漢名。〔大和本草(1709)〕

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「山丹」の意味・わかりやすい解説

山丹
さんたん / シャンタン

中国、甘粛(かんしゅく)省河西(かせい)回廊の中部にある県。弱水(じゃくすい)の上流にあたる山丹河のつくるオアシスに位置する。張掖(ちょうえき)地級市に属する。人口20万1700(2013)。前漢代に刪丹(さんたん)県が置かれ、北魏(ほくぎ)代に山丹と改められた。西夏(せいか)の時代には中心地の一つであった。オアシス農業が行われるほか、炭鉱があって工業も発達している。世界最大規模の馬牧場ともいわれる山丹軍馬場も有名。県の南東永昌(えいしょう)県との境には、漢代に匈奴(きょうど)との戦闘が行われたことで有名な焉支(えんし)山がある。また県城の南には四灘(しばいたん)の新石器時代遺跡がある。

[秋山元秀・編集部 2017年6月20日]

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