日本歴史地名大系 「山之世古町」の解説 山之世古町やまのせこまち 三重県:津市津城下山之世古町[現在地名]津市東丸之内(ひがしまるのうち)南之世古(みなみのせこ)町・大世古(おおぜこ)町の南に続き、分部(わけべ)町の東に接する町人町。寛永一二年(一六三五)の津町三一町のなかに「山之世古」がみえる。寛文二年(一六六二)の津大火では一九軒が焼失している(深井主膳旧事抜粋「津市史」)。中世安濃津(あのつ)の港町として栄えた岩田(いわた)川南岸の津興(つおき)村地内に、江戸後期まで牟山(むやま)ノ世古(せこ)の地名が残り、「安濃名所記」に「船頭町より二町許り巽に、畠の字を牟山ノ世古といへるは、今の北浜町なる牟山の御前の旧跡にて、此所に在りし市店今は山の世古町といへり」とあるが、その根拠は不明。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by