日本歴史地名大系 「山吹城跡・新山城跡」の解説 山吹城跡・新山城跡やまぶきじようあと・にいやまじようあと 岩手県:東磐井郡大東町大原村山吹城跡・新山城跡[現在地名]大東町大原山吹城跡は川内(かわうち)の現大東町役場北側の丘陵一帯を占める。現在は畑地だが高さ約八〇メートル、東西四〇〇メートル・南北二〇〇メートルの規模は東山(ひがしやま)で最も大きい。三方が崖、一方が山に連なる要害の地で、濠の跡などが残る。大原城ともよばれる。「仙台領古城書上」では城主千葉飛騨とし、「葛西真記録」には大原城主大原飛騨守は葛西家臣のうち旗頭衆の一で、一千七〇〇騎の大将、旗印は皆赤とある。大原氏の系図は種々伝えられており、「大原町誌」所載の山吹城主世系では寛喜二年(一二三〇)奥州に下向した平(千葉)頼胤の子宗胤が山吹城主初代と伝える。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by