山守村(読み)やもりむら

日本歴史地名大系 「山守村」の解説

山守村
やもりむら

[現在地名]岡山市福治ふくじ

南方みなみがた村の南東岩倉いわくら(一四六・四メートル)の南に位置し、集落倉安くらやす川流域に開ける。慶長一〇年(一六〇五)備前国高物成帳(備陽記)浅越あさごえ庄に村名があり、寛永備前国絵図では高六七六石余。正保郷帳では枝村に塚原山村・坂本村が載り、「備前記」は枝村として坂本・花屋・塚原山をあげる。「備陽記」によると田畠三八町六反余、家数九九・人数四七一、高瀬船一。「吉備温故秘録」では池一、渡船とも船四。文化年間の「岡山藩領手鑑」によれば直高一千一八一石余、蔵入と常念じようねん寺領、および家臣六人の給地。田方二九町四反余・畑方九町二反余、物成四三八石余・麦成五九石余、樋七、土橋一二、請藪一(請銀五匁余)、自林五町余、家数七七・人数三四二、牛二八、寺は真言宗持香じこう(現高野山真言宗)、同寺中の一乗いちじよう院・宝香院の三ヵ院で、堂二(薬師・阿弥陀)、地蔵堂一・坊主林約九反。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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