日本歴史地名大系 「山干飯保」の解説 山干飯保やまかれいほ 福井県:武生市旧丹生郡地区二階堂村山干飯保武生市の西部、日本海岸に近い天王(てんのう)川上流域の丹生山地山間盆地一帯に比定される。「経俊卿記」の文応元年(一二六〇)七―九月の巻の不分明断簡紙背文書に「越前国山干飯□(保カ)事、四条大納言申副具書給預候了」とみえ、国衙領であったと考えられる。「親元日記」寛正六年(一四六五)九月二日条には「陽識坊貞海申候尊勝院借銭事、以違背、当任彼御借書之旨、越前国山干飯以年貢、直本利相当可収取之旨、当貞海奉書一通、尊勝院江一通、彼所名主沙汰中江一通、以上三通被成畢、加判治河也」とあり、この頃は東大寺院家尊勝院領であったと思われる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by