山志谷村(読み)やましだにむら

日本歴史地名大系 「山志谷村」の解説

山志谷村
やましだにむら

[現在地名]郡家町山志谷

麻生あそう村の南方山中、私都きさいち川の支流の谷奥に位置する。南西方に山を越えると志谷したに(現八東町)があり、当村は志谷村から分れたと伝える。この山越えの道(私都往来)難所ではあったが、私部きさいち谷から若桜わかさ(現若桜町)方面への本道で、牛馬の往来もできた(因幡志)。永正元年(一五〇四)閏三月「私部志谷口」で合戦があり、山名方の北川与三左衛門尉が戦功をあげている(同月二三日「山名豊重感状」北川家文書)。元和四年(一六一八)一一月の池田幸隆(光政)宛行状(佐分利家文書)に村名がみえ、当村の五五石余など計一千石が佐分利四郎左衛門に宛行われている。藩政期の拝領高は四〇石余。本免三ツ。享保一九年(一七三四)の鈴木孫三郎所持本「因幡誌」によると高七〇石余、竈数一七。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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