山烏(読み)ヤマガラス

デジタル大辞泉 「山烏」の意味・読み・例文・類語

やま‐がらす【山×烏/山×鴉】

山にいるカラス
ハシブトガラスミヤマガラス別名
色の黒い人をあざけっていう語。
「紅やおしろいすりぬりたれど、下地は黒き―」〈虎明狂・金若

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精選版 日本国語大辞典 「山烏」の意味・読み・例文・類語

やま‐がらす【山烏・山鴉】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 山に生息するカラス。ハシブトガラス、ミヤマガラスなど。
    1. [初出の実例]「熊野に〈略〉かしら白き烏の侍りければよめる 山がらすかしらも白く成にけり我帰るべき時やきぬらむ〈増基〉」(出典:後拾遺和歌集(1086)雑四・一〇七六)
  3. 色の黒い人、顔色が黒く粗野な人をあざけっていう語。
    1. [初出の実例]「紅やおしろいすりぬりたれど、下地は黒き山烏」(出典:波形本狂言・金岡(室町末‐近世初))

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