深山鴉(読み)ミヤマガラス

精選版 日本国語大辞典 「深山鴉」の意味・読み・例文・類語

みやま‐がらす【深山鴉】

  1. 〘 名詞 〙 カラス科の鳥。全長約四七センチメートル。普通のカラスに似て全身黒色だが紫色光沢が強い。くちばし基部の皮膚が裸出し、灰白色を呈するのが特徴。ユーラシア北部に広く分布し、日本では九州北部に冬鳥として多く、大群をなして平地にすむ。やまがらす。千羽鴉。
    1. [初出の実例]「雪ふれはみ山からすのはかへしてまきの梢にさきそむれゐる〈公朝〉」(出典:夫木和歌抄(1310頃)二七)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

動植物名よみかた辞典 普及版 「深山鴉」の解説

深山鴉 (ミヤマガラス)

学名Corvus frugilegus
動物。カラス科の渡り鳥

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

世界大百科事典(旧版)内の深山鴉の言及

【カラス(烏∥鴉)】より

…巣立った若鳥はしだいに集まり群れをつくる。 日本にはこのほかにミヤマガラスC.frugilegusとコクマルガラスC.monedulaが冬鳥として九州に渡来し,ミヤマガラスは年によっては多数渡来越冬する。九州北部で〈千羽烏〉〈渡り烏〉といわれているのはこのミヤマガラスである。…

※「深山鴉」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む