増基(読み)ゾウキ

デジタル大辞泉 「増基」の意味・読み・例文・類語

ぞうき【増基】

平安中期の歌人天暦(947~957)のころ比叡山の僧と伝えられる。号、庵主いおぬし。歌は「後拾遺集」「新古今集」などにみえる。家集「増基法師集(庵主)」。生没年未詳。

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精選版 日本国語大辞典 「増基」の意味・読み・例文・類語

ぞうき【増基】

  1. 平安中期の歌人。天暦(九四七‐九五七)の頃比叡山にいたと伝えられる僧で、中古三十六歌仙の一人。著に庵主(いおぬし)という仮託の人を主人公とした紀行文学的な家集「増基法師集(別名「いほぬし」)」がある。生没年未詳。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「増基」の解説

増基(2) ぞうき

1282-1352 鎌倉-南北朝時代の僧。
弘安(こうあん)5年生まれ。関白藤原基忠(もとただ)の子。天台宗。出家して近江(おうみ)(滋賀県)園城(おんじょう)寺の覚助法親王,浄雅に師事。京都実相院門跡(もんぜき)となり,元亨(げんこう)4年園城寺長吏。花園天皇以降5代の天皇の護持僧をつとめた。観応(かんのう)3=正平(しょうへい)7年7月21日死去。71歳。

増基(1) ぞうき

?-? 平安時代中期の僧,歌人。
比叡(ひえい)山の僧。村上天皇(在位946-967)のころの人。中古三十六歌仙のひとり。歌は「後拾遺和歌集」以下の勅撰(ちょくせん)和歌集にとられている。家集「いほぬし」は熊野詣(くまのもう)でと,遠江(とおとうみ)への旅行記などからなる紀行歌集である。号は庵主。

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