山犬嶽(読み)やまいぬだけ

日本歴史地名大系 「山犬嶽」の解説

山犬嶽
やまいぬだけ

上勝町のほぼ中央に位置する標高九九七・二メートルの半独立峰。頂上雲早くもさ神社のあることから雲早山ともいわれ、頂上近くの太子堂にちなんで大師山ともよばれる。北側を勝浦川、南側をその支流あさひ川で限られ、西方尾根高丸たかまる(一四三八・六メートル)につながる。地質上は秩父帯に属するが、山頂付近はチャートとシャールスタインとが南北に層をなして並列する。山頂付近の南斜面は馬蹄形に大きくえぐられ、幅六〇〇メートル、高さ一三〇メートルにわたって、六〇―七〇度の急傾斜をなす滑落崖を呈し、九ヘクタールに及ぶ巨礫原を形成している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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