山田野村(読み)やまだのむら

日本歴史地名大系 「山田野村」の解説

山田野村
やまだのむら

[現在地名]白山町山田野

雲出くもず川の上流域、垣内かいと川と山田野川の合流地点から、山田野川に沿って開けた谷平野の村。北は八対野はつたいの村、南は丘陵ふじ村・北家城きたいえき村、垣内川対岸の東は稲垣いなかけ村、西は布引ぬのびき山地。平安時代には山田野庄が成立しており、「兵範記」に引く保元二年(一一五七)三月二五日の太政官符によれば、もと藤原頼長の所領であったが、保元の乱後没収されて院領となっている。「吾妻鏡」寛喜三年(一二三一)六月二二日条に「伊勢国三ケ山々田野庄」とみえ、高野法印貞暁が入滅し、その遺領を西園寺実氏の若君に譲ることが、北条泰時により了承されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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