山越内関所跡(読み)やむくしないせきしよあと

日本歴史地名大系 「山越内関所跡」の解説

山越内関所跡
やむくしないせきしよあと

近世にヤムクシナイ野田追のだおい場所の境に設けられた関所(勤番所)。現山越やまこしの市街地で国道五号に沿う辺りが跡地とされる。文化七年(一八一〇)の東蝦夷地よりクナシリへの陸地道中絵図(道立図書館蔵)には勤番所周辺が描かれているが、当時の遺構などは確認されていない。寛政一二年(一八〇〇)に「ノタヲイ迄」が「村並」とされたため(休明光記附録)、ヤムクシナイは蝦夷地との出入口となり、西の山際から東海岸まで皆柵を結んで番所を設置し、蝦夷地出入りの者の切手を改めた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

関連語 草履取 会所 此処

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android