山越内村(読み)やまこしないむら

日本歴史地名大系 「山越内村」の解説

山越内村
やまこしないむら

[現在地名]山越やまこし郡八雲町山越・野田生のだおい桜野さくらの浜松はままつ熱田あつた

明治初年に近隣を編入して成立した村で、明治三五年(一九〇二)まで存続した。成立時は胆振国山越郡に属し、南は渡島国茅部かやべ落部おとしべ村、北は同郡長万部おしやまんべ(現長万部町)、東は海。近世にはブヨベ、ヲコツナイ、トコタンユウラップブイタウシシラリカルコツと記録されている地域などからなっていた。

「北行日記」明治三年七月二九日条に「山越内、人家五、六十軒、土人モ所々ニ住居スルト見ヘ七、八人ヲ見ル」「当処平米四斗俵ニテ五両一分ナリ」とみえる。


山越内村
やまこしないむら

元治元年(一八六四)成立した村で、明治初年まで存続。成立時は南は野田追のだおい村、東は海に面していた。ユウラップ場所山越内やむくしない場所にありヤムクシナイと記録されているが、「追々土地風俗等相開け土着のもの相殖候に付」、元治元年箱館奉行の達で場所内が「村並」となり、正式に山越内村が成立した(慶応四年「箱館地方及蝦夷地引渡演説書」犀川会資料)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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