山辺神社(読み)やまのべじんじや

日本歴史地名大系 「山辺神社」の解説

山辺神社
やまのべじんじや

[現在地名]江津市江津町

江川左岸の山腹急斜面の地に鎮座する。祭神は布都御魂神・素戔嗚尊。旧村社。社伝によれば、白雉三年(六五二)大和国山辺郡石上いそのかみ神宮(現奈良県天理市)から勧請したと伝える。「延喜式」神名帳にみえる那賀郡一一座のうち「山辺ヤマヘノ神社」に比定される。天正年間(一五七三―九二)亀山かめやま城主都野三左衛門頼国が社殿を再建し、素戔嗚尊を合祀した。俗称祇園社とするのはこれによる。天正―慶長年間(一五七三―一六一五)都野氏の崇敬厚く、祇園例祭には東は塩田しおだ浦から西は敬川うやがわ浦までの村々役人から祭祀料が奉納されたという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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