山部神社(読み)やまべじんじや

日本歴史地名大系 「山部神社」の解説

山部神社
やまべじんじや

[現在地名]蒲生町下麻生

赤人しやくにん寺に隣接し、万葉の歌人山部赤人を祀る。旧村社。赤人寺とともに山部赤人の伝説の地とされるが、中世には小松宮、江戸時代には小松大明神などと称されることが多く、古くは松の木を神木とする産土神であったと考えられる。貞治二年(一三六三)四月日の尼智善寄進状(当社蔵、以下断りのないかぎり社蔵文書)によれば、智善が寄せた「麻生庄内八条十三里卅四坪」の田地計一反のうち「半者観音へ、半者小松宮へ」とあり、観音を祀る赤人寺と密接な関係が知られる。年未詳のゑもん次郎寄進状では神田一反の得分三斗を一一月の神祭料に充てるよう記しており、霜月祭も行われていた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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