山面村(読み)やまづらむら

日本歴史地名大系 「山面村」の解説

山面村
やまづらむら

[現在地名]竜王町山面

かがみ村の南、鏡山の東麓に位置し、東辺を善光寺ぜんこうじ川が北流する。集落里中さとなか足洗あしあらいの二つに分れ、西は鏡山を境に大篠原おおしのはら(現野洲郡野洲町)。元和六年(一六二〇)仁正寺藩領となり、同藩領で幕末に至る。江戸時代初期には鏡村の枝郷的存在として扱われていたため寛永石高帳・慶安二年書上では鏡村に含まれて高付され、元禄郷帳では高一八一石余。文政一一年(一八二八)の鏡村日用記(鏡区有文書)によると反別二一町六反余、うち田方一六町九反余。鏡山南方箱石はこいし山の入会権をめぐって鏡村との間で、寛永一四年(一六三七)・寛文一一年(一六七一)争論が起こっている。寛永期の争論では当村は論所が両村入会であると主張しているのに対し、寛文期には当村分と主張、この間の変化は鏡村からの独立を目指したことに対応したものと考えられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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