山鳥の(読み)ヤマドリノ

デジタル大辞泉 「山鳥の」の意味・読み・例文・類語

やまどり‐の【山鳥の】

[枕]
山鳥雌雄が峰を隔てて別々に寝るといわれたところから、「ひとり」にかかる。
「―ひとりしればものぞ悲しき」〈古今六帖・二〉
山鳥の尾の意で、「尾」と同音を含む「尾上をのへ」や似た音を含む「おのれ」「おのづから」などにかかる。
「―尾の上の里の秋風に」〈続後撰・秋下〉

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精選版 日本国語大辞典 「山鳥の」の意味・読み・例文・類語

やまどり‐の【山鳥の】

  1. 山鳥は雌雄が峰をへだてて別のところに寝る習性があると信じられていたところから、「一人寝(ぬ)」にかかる。
    1. [初出の実例]「秋風の吹きよるごとに山鳥のひとりし寝(ぬ)ればものぞ悲しき」(出典古今和歌六帖(976‐987頃)二)
  2. 山鳥の尾の意で、「尾」と同音を含む「尾上(をのへ)」や、類音を含む「おのづから」「おのれ」や、地名「すゑを」にかかる。
    1. [初出の実例]「山どりのすゑをの里もふしわびぬ竹の葉しだり長き夜の霜」(出典:壬二集(1237‐45))

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