岡・丘(読み)おか

精選版 日本国語大辞典 「岡・丘」の意味・読み・例文・類語

おか をか【岡・丘】

[1] 〘名〙 (「峰処(をか)」の意か)
① 土地の小高くなった所。低い山。台地になったところ。峰(お)小山丘陵
古事記(712)下・歌謡媛女(をとめ)の い隠(かく)る袁加(ヲカ)を 金鉏(かなすき)も 五百箇(いほち)もがも 鉏(す)き撥(ば)ぬるもの」
手相で、てのひらの周辺のやや高くなっている所をいう。
③ 物事に直接関係のない立場。局外。第三者。
※浮世草子・傾城禁短気(1711)六「悪所の通ひを止めたが上分別といふ人あれど、それは岡(オカ)の積もり也」
※洒落本・傾城買指南所(1778)「かれらは岡(ヲカ)の一人(たてもの)にて、器量なら風俗なら、中には俳人茶人はもち論」
[2] 〘語素〙 体言の上に付いて、直接関係のない第三者的立場からの見方や思考の状態を表わす。「おか目八目」「おかぼれ」「おかやき」など。

おか をか【岡・丘】

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