岡八朗(読み)オカ ハチロウ

新撰 芸能人物事典 明治~平成 「岡八朗」の解説

岡 八朗
オカ ハチロウ


職業
コメディアン

本名
市岡 輝夫

別名
旧芸名=岡 八郎(オカ ハチロウ)

生年月日
昭和13年 4月16日

出生地
兵庫県 尼崎市

学歴
尼崎高卒

経歴
昭和33年宝塚映画に入るが、34年付き人をしていた花菱アチャコの紹介で吉本ヴァラエティ(吉本新喜劇)に第一期生として入る。37年から浅草四郎と漫才コンビを組んだが、41年相方の死去をきっかけに舞台に復帰。吉本新喜劇のスターとして「くっさー」「えげつなー」「スキがあったらかかってこんかい!」など次々とギャグを生み出し、“奥目の八ちゃん”“みなしごハッチ”の愛称で親しまれ、30歳で座長に抜擢された。関西の人情味のあるドロくささが持ち味で、花紀京、原哲男らと吉本新喜劇の黄金時代を支え、映画やテレビにも出演。平成元年新喜劇の再編により退団私生活では妻を自殺で亡くし、長男とも早く死別。50歳前から重度アルコール依存症を患い、55歳で胃がんにより胃を全摘出、さらに芸能生活40周年記念公演前日に自宅で転んで脳挫傷となり公演が中止になるなど、数々の不運に見舞われた。その後、長女・裕子に助けられ脳挫傷による記憶障害と闘い、アルコール依存症から脱出。芸能生活45周年記念公演「岡八郎我王伝説」で舞台復帰を遂げた。15年芸名の岡八郎を岡八朗に変え、娘との共著「泣いた分だけ笑わしたる!―アルコール依存症から脱出した八ちゃんの奮闘記」を出版。他の著書に「只今、ご紹介にあずかりました岡八郎でございます」がある。弟子に漫才師のオール阪神・巨人らがいる。

受賞
大阪市民表彰〔平成15年〕,上方お笑い大賞(特別功労賞 第34回)〔平成17年〕

没年月日
平成17年 7月26日 (2005年)

家族
長男=市岡 賢一(俳優),長女=市岡 裕子(ゴスペル歌手)

伝記
上方お笑い系365日芸人女房伝只今、ご紹介にあずかりました岡八郎でございます。 相羽 秋夫 著島崎 恭子 著岡 八郎 著(発行元 東方出版集英社データハウス ’05’88’86発行)

出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報

367日誕生日大事典 「岡八朗」の解説

岡 八朗 (おか はちろう)

生年月日:1938年4月16日
昭和時代;平成時代のコメディアン
2005年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

今日のキーワード

ビャンビャン麺

小麦粉を練って作った生地を、幅3センチ程度に平たくのばし、切らずに長いままゆでた麺。形はきしめんに似る。中国陝西せんせい省の料理。多く、唐辛子などの香辛料が入ったたれと、熱した香味油をからめて食べる。...

ビャンビャン麺の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android