岡田井古墳(読み)おかたいこふん

日本歴史地名大系 「岡田井古墳」の解説

岡田井古墳
おかたいこふん

[現在地名]綾南町滝宮

昭和四八年(一九七三)発掘調査が行われた。ほぼ同規模の墳丘が四基所在するなかの一基で、高さ三・五メートル、直径八・八メートルの小円墳。主体部は片袖式の横穴式石室で、石室全長は四・三メートル、玄室は奥行二メートル、幅一・八メートルでほぼ方形に近い平面プランをもっている。玄室から羨道にかけて出土した副葬品は、鉄鏃・鉄斧などの鉄製品六九点、丸玉・管玉など装身具五〇〇点、金環二点をはじめ、多様なタイプの須恵器八〇点にのぼる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

関連語 埋葬 追葬

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android