岡田家武(読み)オカダ イエタケ

20世紀日本人名事典 「岡田家武」の解説

岡田 家武
オカダ イエタケ

昭和期の地球化学



生年
明治37(1904)年

没年
昭和45(1970)年

出生地
東京

学歴〔年〕
東京帝国大学卒

経歴
上海自然科学研究所に化学科研究員として入所日中戦争が激化した頃、日本人社会と隔絶した上海の路地裏に「馬謝民」と名乗り住んでいた。敗戦で同研究所の解散と同時に接触を断つ。戦後35年余を経て、文化大革命のとき「スパイ」の汚名で投獄され、獄死した事がわかった。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「岡田家武」の解説

岡田家武 おかだ-いえたけ

1904-1970 昭和時代の地球化学者。
明治37年生まれ。岡小天の兄。昭和3年内モンゴルで希少塩類ゲーリュサイトを発見。6年上海自然科学研究所研究員となる。戦後,中国にとどまり,四川省成都で華西大教授などをつとめる。41年文化大革命中にスパイ容疑で逮捕され,45年獄死した。66歳。東京出身。東京帝大卒。中国名は馬謝民,馬植夫。著作に「地球化学」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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