汚名(読み)オメイ

デジタル大辞泉 「汚名」の意味・読み・例文・類語

お‐めい〔ヲ‐〕【汚名】

悪い評判。不名誉な評判。「汚名を着せられる」「汚名をそそぐ」「汚名返上」
[補説]「汚名挽回ばんかい」「汚名を挽回する」は正しくないとされる。「汚名返上」「汚名を返上する」「名誉挽回」「名誉を挽回する」が正しい使い方。
汚名挽回」を誤用とする説、正しいとする説とがあるが、これは「挽回」の解釈相違による。誤用説は「失ったものを取り戻す」意とし、正しいとする説は「もとのよい状態を取り戻す」意とする。→挽回
文化庁が発表した平成16年度「国語に関する世論調査」では、「前回失敗したので今度は―しようと誓った」という場合に、本来の言い方とされる「汚名返上」を使う人が38.3パーセント、本来の言い方ではない「汚名挽回」を使う人が44.1パーセントという逆転した結果が出ている。
[類語]悪名悪声札付き面汚しさら汚点名折れ醜名醜聞不名誉不面目悪評不評曰く付き訳有り虚名

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精選版 日本国語大辞典 「汚名」の意味・読み・例文・類語

お‐めいヲ‥【汚名】

  1. 〘 名詞 〙 不名誉な評判。悪名。
    1. [初出の実例]「弘法大師渡天の砌(みぎり)。〈略〉弘法若衆祖師と汚名(ヲメイ)を残し」(出典:談義本・根無草(1763‐69)前)
    2. [その他の文献]〔管子‐中匡〕

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普及版 字通 「汚名」の読み・字形・画数・意味

【汚名】お(を)めい

不名誉。〔管子、中匡〕四鄰の客~入る(よろこ)ばず、出づるは譽めず。汚名、天下に滿つ。~人に君たるは、名を之れ貴しと爲す。財安(いづく)んぞすべけん。

字通「汚」の項目を見る

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デジタル大辞泉プラス 「汚名」の解説

汚名

1946年製作のアメリカ映画原題《Notorious》。イングリッド・バーグマン、ケーリー・グラント主演のスパイ映画。監督:アルフレッド・ヒッチコック共演:クロード・レインズほか。

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