岡田米蔵(読み)オカダ ヨネゾウ

20世紀日本人名事典 「岡田米蔵」の解説

岡田 米蔵
オカダ ヨネゾウ

大正〜平成期のかつら製作



生年
明治31(1898)年7月15日

没年
平成7(1995)年5月30日

出生地
東京・浅草

学歴〔年〕
浅草小〔明治43年〕卒

経歴
明治44年歌舞伎専門の鬘屋大勝奉公。大正8年父の米吉が創業したかつら岡米に入り、花柳章太郎ら新派や新国劇のかつらを製作。12年店を継ぎ、昭和5年銀座に進出。これまでの地鬘を網状に編んだ糸に毛を植え、生えぎわを自然に見せる網鬘に改良し、特許を得た。演劇のほか映画、テレビ、芸者花嫁にも使われた。自伝と作品集の「銀座かつら岡米」がある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「岡田米蔵」の解説

岡田米蔵 おかだ-よねぞう

1898-1995 大正-平成時代のかつら製作者。
明治31年7月15日生まれ。44年から歌舞伎専門の鬘屋(かつらや)大勝で修業,父米吉創業のかつら岡米にはいり,新派や新国劇のかつらを製作。大正12年店をつぎ,昭和5年東京銀座に進出。生え際を自然にみせる網のかつらを考案し特許をえた。平成7年5月30日死去。96歳。東京出身。自伝・作品集に「銀座かつら岡米」。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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