岩内川・岩内仙峡(読み)いわないがわ・いわないせんきよう

日本歴史地名大系 「岩内川・岩内仙峡」の解説

岩内川・岩内仙峡
いわないがわ・いわないせんきよう

帯広市南部を流れる十勝川水系の一級河川。流路延長二四・七キロ(うち指定区間二〇キロ)流域面積一一四・一平方キロ。戸蔦別とつたべつ川の支流にあたる。河西かさい中札内なかさつない村との境にある十勝幌尻とかちぽろしり南東麓に源を発して南東流し、同岳とその南にある岩内岳(一四九七・七メートル)東側に発したウエダ川、さらに南岩内川を合流して向きを北東へ転じる。この二川が合流する中流域では山地内にV字谷が形成される。さらに越路の沢こしじのさわ川・新岩内川などの小支流を合せながら北東流し、市南東部の中札内村境で戸蔦別川に合流する。南岩内川との合流点より下流側では下位段丘面に峡谷が形成されており、中流域から下流域にかけては岩内仙峡とよばれる。「戊午日誌」(報十勝志)には戸蔦別川筋に「イワナイ」とあり、「左りの方相応なる川也。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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