岩場古墳(読み)いわばこふん

日本歴史地名大系 「岩場古墳」の解説

岩場古墳
いわばこふん

[現在地名]吉良町小山田 大山

おお山の尾根の分枝が短く南に延びる先端、こぶ状に盛上る自然地形を利用した埴輪を巡らす中期古墳。しげの集落を見下ろす場所を選地し、被葬者の勢力基盤との関連が注目される。標高約四〇メートル。沖積面との比高三〇メートル余。南方二キロに三河湾を望む眺望の良い地である。昭和二五―二六年(一九五〇―五一)調査。帆立貝式円墳か、北方に造出しをもつ円墳と推定。主丘南寄りに円筒形の埴輪棺が、その両端を笠形の蓋で覆ったうえ、基盤の岩盤舟形に掘りくぼめた壙中に安置されていた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android