日本歴史地名大系 「岩崎寺」の解説 岩崎寺がんきじ 山口県:小野田市有帆村岩崎寺[現在地名]小野田市大字有帆有帆(ありほ)の南西部の角石(かどいし)に小高い丘を背にして立地する。曹洞宗。山号は、有帆の南の高泊開作(たかとまりかいさく)完成まで瀬戸内海に面していたことにより海福山と号し、寺号は近くにあった岩塊にちなむという。本尊は千手観音。「注進案」によれば、大同元年(八〇六)坂上田村麻呂の創建と伝え、境内観音堂内の本尊は弘法大師作という。その後衰退したらしく、建武年間(一三三四―三八)足利尊氏が九州へ下向の途次、観音堂に在陣したことにより暦応三年(一三四〇)再興され、さらに大内義隆の時にも再建されたという(寺社由来)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by