岩桧葉(読み)いわひば

精選版 日本国語大辞典 「岩桧葉」の意味・読み・例文・類語

いわ‐ひばいは‥【岩檜葉・巻柏】

  1. 〘 名詞 〙 シダ類イワヒバ科の常緑多年草。各地の山地で岩壁や岩山上などに自生盆栽下草として栽植したり、ガラスびんに入れて観賞用にもする。高さ一〇~二〇センチメートル。茎の直立する部分は組み合わさった多数の褐色の根に包まれ、その先端から多くの枝を放射状に束生する。枝はしばしば二またに分枝し、小さな鱗片(りんぺん)状の葉を密布して、乾燥すると内側に巻き込み、湿気にあうと開く。いわまつ。《 季語・夏 》
    1. [初出の実例]「苔松。岩檜」(出典:尺素往来(1439‐64))
    2. 「埋れ井ありしが、(のそ)岩檜(イワヒバ)といへる草のしげり」(出典浮世草子・本朝桜陰比事(1689)三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android