20世紀日本人名事典 「岩瀬慶三」の解説
岩瀬 慶三
イワセ ケイゾウ
大正・昭和期の金属工学者 東北大学名誉教授。
- 生年
- 明治27(1894)年11月
- 没年
- 昭和51(1976)年3月12日
- 出生地
- 福岡県大牟田
- 学歴〔年〕
- 京都帝国大学理学部化学科〔大正7年〕卒
- 学位〔年〕
- 理学博士〔昭和15年〕
- 経歴
- 京都帝大講師を経て大正10年東北帝大鉄鋼研究所講師、11年助教授、15年欧米へ出張、昭和3年教授、鉄鋼学を担当。29年から京大でも講義した。学内では評議員。日本金属学会設立に参画、26年副会長、28年会長。学術会議会員も務めた。退官後名誉教授。また粉体粉末冶金協会会長、生産開発科学研究所役員も務めた。物理化学、化学冶金学、製造冶金学など金属学と金属工業の進歩発展に貢献した。著書は「三元金相論」のほか「砂鉄の研究」「鉄鋼の組織と熱処理に関する研究」などがある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報