岩瀬道村(読み)いわせどうむら

日本歴史地名大系 「岩瀬道村」の解説

岩瀬道村
いわせどうむら

[現在地名]長崎市岩瀬道町

あくうら村の南、長崎浦の西岸にあたる。江戸時代は幕府領長崎代官支配。明和二年(一七六五)浦上村之内 岩瀬道郷」の善五郎が薬種類を持っていたとして吟味を受けている(犯科帳)。享和二年(一八〇二)の長崎絵図にイワセドウとみえ、浦に面して身ナゲと記される。身投石・三投石とも記され、景勝地であった。文化五年(一八〇八)フェートン号事件に伴い、「岩瀬道郷御台場」が築かれ、三〇〇目玉鉄石火矢・四〇〇目玉鉄石火矢・五〇〇目玉鉄石火矢・六〇〇目玉鉄石火矢が各一、三〇〇目玉唐金石火矢二・七〇〇目玉唐金石火矢一、および一〇〇目玉筒一・五〇目玉筒二・小筒二が備えられた(天保一四年「御台場備向申上書付」長崎代官記録集)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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