岸沢維安(読み)キシザワ イアン

20世紀日本人名事典 「岸沢維安」の解説

岸沢 維安
キシザワ イアン

明治〜昭和期の僧侶 静岡旭伝院住職



生年
慶応1年7月25日(1865年)

没年
昭和30(1955)年3月26日

出生地
武蔵国埼玉郡星宮(現・埼玉県)

本名
岸沢 計之助

別名
通称=図睡快庵,酔経,号=眠芳,跛挈子,敬秀軒,秋水伊人

学歴〔年〕
埼玉師範学校〔明治15年〕卒

経歴
明治15年に埼玉県師範学校を卒業し、小学校教員となる。しかし、32歳の時に出家し、34年には曹洞宗の僧・西有穆山の法を嗣いだ。以後は埼玉県清法寺・兵庫県永源寺・京都安泰寺・青森法光寺の住職を歴任し、静岡県に旭伝院を開創。その一方で「正法眼蔵」や禅戒の研究に従事し、永平寺の西堂・眼蔵会などで講師を務めた。生涯に収集した曹洞宗関係の書籍・資料は岸沢文庫に収められている。著書に「正法眼蔵全講」「信心銘葛藤集」「図睡快庵随筆」などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「岸沢維安」の解説

岸沢維安 きしざわ-いあん

1865-1955 明治-昭和時代の僧。
慶応元年7月25日生まれ。曹洞(そうとう)宗。小学校教員から32歳で出家。西有穆山(にしあり-ぼくざん)の法をつぐ。京都安泰寺住職などをへて静岡県旭伝院をひらく。「正法眼蔵」の研究で知られた。昭和30年3月26日死去。89歳。武蔵(むさし)埼玉郡出身。埼玉師範卒。号は眠芳。通称は酔経。著作に「正法眼蔵全講」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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