峯寺(読み)みねじ

日本歴史地名大系 「峯寺」の解説

峯寺
みねじ

[現在地名]三刀屋町給下

「出雲国風土記」に載る伊我いが(現在の峯寺弥山)中腹にある。中嶺山と号し、真言宗御室派、本尊大日如来。寺伝によれば、斉明天皇四年(六五八)役小角の開基という。出雲地方における修験の道場として盛時は四二坊を数えたといわれるが、現在は本堂・観音堂・鐘楼仁王門山門・行者堂・降魔場・庫裏などが山内に点在する。出雲三十三観音の第九番札所。戦国期末に毛利氏から一二石の寄進を受け、近世に入ってからも堀尾氏から一二石、京極氏から三一石、松平氏から三一石をそれぞれ寄進されている(峯寺文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報