日本歴史地名大系 「島原藩薬園跡」の解説 島原藩薬園跡しまばらはんやくえんあと 長崎県:島原市島原村島原藩薬園跡[現在地名]島原市小山町江戸時代後期に島原藩が領内に設けた薬草園。国指定史跡。豊前から賀来佐一郎(シーボルトの門人)を招聘、天保一四年(一八四三)医学校済衆(さいしゆう)館の付属薬草園として開設されたようである(島原藩庁日記)。しかし場所が不適切として島原城本丸内庭に移され、弘化三年(一八四六)には眉(まゆ)山山麓の焼野に移設、嘉永六年(一八五三)に約一町歩の薬草園が完成している(島原半島史)。島原藩主松平忠侯の遺訓のほか、賀来睦三郎(佐一郎の弟)の援助があったことが当園の整備を推進したとされる(島原採薬記)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by