改訂新版 世界大百科事典 「崖山の戦」の意味・わかりやすい解説 崖山の戦 (がいさんのたたかい) 1279年2月南宋が完全に滅亡した戦い。崖山は澳門(マカオ)の西約50km,広東省新会県の島。元の侵攻で,1276年(景炎1)国都臨安を明け渡した宋王朝の一部は,張世傑や文天祥らに支持され,福建,広東と逃げまわって再起をはかった。78年(祥興1)8歳の衛王趙昺(ちようへい)を擁立した張世傑らは崖山で元将張弘範の大軍を迎え撃ったが敗れ,陸秀夫(1236-79)が,平家壇ノ浦の戦そのままに趙昺を背負って海中にとびこみ,300年の宋王朝は幕を閉じた。執筆者:梅原 郁 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by