さが‐だいねんぶつ【嵯峨大念仏】
- 〘 名詞 〙 京都市右京区嵯峨の釈迦堂清凉寺で、四月(古くは陰暦三月)中に数日行なわれる融通念仏で、弘安二年(一二七九)円覚十万上人が始めたと伝える。近年は中断している。土地の古老が仮面をつけて、鉦鼓(しょうこ)を鳴らしながら念仏をとなえ、その間に無言の狂言も演じられる。千本閻魔(えんま)堂引接寺(いんじょうじ)、壬生寺(みぶでら)のそれとともに京の三大念仏といわれる。嵯峨念仏。《 季語・春 》
- [初出の実例]「三月〈略〉嵯峨大念仏 十五日」(出典:俳諧・毛吹草(1638)二)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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