嶺田村(読み)みねだむら

日本歴史地名大系 「嶺田村」の解説

嶺田村
みねだむら

[現在地名]小笠町嶺田

上平川かみひらかわ村の南に位置し、南は堂山どうやま村・堂山新田村。東境牛淵うしぶち川、西境きく川が南流し、村内を三筋に分岐した嶺田用水が流れる。中世には峰田と書かれ、一帯笠原かさはら庄に含まれて峰田郷とよばれた。山梨県中道なかみち町の日枝神社に伝わる大般若経のうち、明応三年(一四九四)二月彼岸の奥書をもつ巻一九七に「笠原庄峰田住人」の斉東五良左衛門入道智伝の二女智春の名がみえる。同九年三月一二日、井伊直勝は「笠原庄峰田郷堀内門田」を華蔵けぞう(現大東町)に寄進し(「井伊直勝寄進状」華蔵院文書)、永正一四年(一五一七)一〇月二七日、峰田郷の井伊千代寿は一町六段の田地年貢を紀州熊野那智十方じつぽう院に寄進している(「井伊千代寿寄進状」熊野夫須美神社文書など)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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