川俣河岸(読み)かわまたかし

日本歴史地名大系 「川俣河岸」の解説

川俣河岸
かわまたかし

[現在地名]明和村川俣

川俣の字川岸かしに所在した利根川の河岸。起源は不明だが、元禄三年(一六九〇)の幕府廻米津出河岸之道法并運賃書付(徳川禁令考)に「江戸川通三拾里」とあり、運賃は米一〇〇石につき二石九斗。対岸上新郷かみしんごう別所べつしよ(現埼玉県羽生市)に川俣関所が置かれた慶長年間(一五九六―一六一五)に成立したものであろう。安永五年(一七七六)頃の利根川筋絵図(須賀家蔵)によると、船積問屋は二軒である。井上文書によると上利根川一四河岸仲間や問屋仲間(武州出来島から大越までの一三河岸参加)に対抗して結成した上州邑楽郡飯野川岸与上手八ヶ組合(略称積問屋組合)に参加している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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