川口居留地跡
かわぐちきよりゆうちあと
[現在地名]西区川口一―三丁目
近世の九条島の北部、幕府の船番所と大坂御船手が置かれていた一帯が、明治元年(一八六八)外国人居留地とされた。旧船手屋敷跡に九条村の一部を造成して加えた約二万六千平方メートルの敷地を二六区に分け、古川対岸の富島町にある川口運上所で外国人に永代借地権を競売した。落札したのはイギリス人の一三区を筆頭にアメリカ人・ドイツ人・フランス人・オランダ人・ベルギー人で、約五〇人の外国人が居留する治外法権の地域となった。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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