川流(読み)かわながれ

精選版 日本国語大辞典 「川流」の意味・読み・例文・類語

かわ‐ながれかは‥【川流】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 川水に流されること。
    1. [初出の実例]「河流之木并橋之事」(出典:甲陽軍鑑(17C初)品一)
  3. 川でおぼれて死ぬこと。また、その人。
    1. [初出の実例]「さてもおひしりは、かわなかれか、くいにかかったおひじりかな」(出典:説経節・さんせう太夫(与七郎正本)(1640頃)中)
  4. 融通がきくこと。世間の動くとおりに動くこと。
    1. [初出の実例]「身はくづをれうと隠し遂げうと、思ふは五十年先の気質、当世は川流れさらりさらり」(出典:浄瑠璃・壇浦兜軍記(1732)三)
  5. 計画や約束などの中止となること。おながれ。
    1. [初出の実例]「よみ人のしれぬは哥の川ながれ」(出典:雑俳・柳多留‐二五(1794))

せん‐りゅう‥リウ【川流】

  1. 〘 名詞 〙 川の流れ。河川水流。せんる。
    1. [初出の実例]「柴扉暁出霜如雪、君汲川流我拾薪」(出典:遠思楼詩鈔(1837‐49)初・上・桂林荘雑咏示諸生)
    2. 「川流処々に白銀の光をのべ」(出典:思出の記(1900‐01)〈徳富蘆花〉二)
    3. [その他の文献]〔晉書‐裴秀伝〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「川流」の読み・字形・画数・意味

【川流】せんりゆう

川の流れ。

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