川田神社(読み)かわたじんじや

日本歴史地名大系 「川田神社」の解説

川田神社
かわたじんじや

[現在地名]水口町北内貴

北内貴きたないき集落の東、川田山かわたやまに鎮座する。旧県社。祭神天湯川桁あめのゆかわけた命・天川田奈あめのかわたな命・天児屋根あめのこやね命・大己貴おおなむち命。古くは川田二所かわたにしよ明神とよばれたが、近世春日大明神・川田神社と称した。「延喜式」神名帳にみえる甲賀こうか郡八座のうち「川田神社二座」とあるのが当社とされ、名神大社であった。「三代実録」貞観元年(八五九)正月二七日条によれば、「川田神」が従五位下から従五位上に進階している。正徳二年(一七一二)の北内貴村明細帳(社蔵文書)には「氏神春日大明神 宮建有宮守一人是ハ村之内年寄者一年代リニ勤申候」とあり、長老組織と年番神主の制の存在が知られる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android