日本歴史地名大系 「川縁町」の解説 川縁町かわべりちよう 福井県:小浜市小浜城下川縁町[現在地名]小浜市広峰(ひろみね)・清滝(きよたき)大津(おおつ)町の南にあり、南(みなみ)川に沿う全長四〇〇メートルの長い町。西は八百屋(やおや)町。弘治三年(一五五七)七月三日付武田信豊書状写(「歴代綱要記」願慶寺文書)に「川端」とあるのが当町と思われ、慶長年中(一五九六―一六一五)にも「小浜河端」と記される(同書)。元和三年(一六一七)に初めて「川縁」とみえ(同書)、寛永夫代帳(「拾椎雑話」所収)にも載せる。明暦・寛文(一六五五―七三)の頃には船奉行屋敷が置かれたが、のち町家へ払下げられた(拾椎雑話)。川端山願慶(がんけい)寺(浄土真宗本願寺派)があり、文明五年(一四七三)蓮如の徒弟下間蓮崇の創建と伝える。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報